概要:時系列については変更なし。ガーネット救出〜再会あたりまで
対象:12歳以上推奨。ジャンル:出血描写
メイン:ベアトリクス(27)
アレクサンドリア王国の専属剣士およびアレクサンドリア軍
の女将軍。ブラネ女王の命令で自分のプライドを汚されてい
た。のちに、危うくガーネット王女の命まで落とさせるとこ
ろだったことに気づかされ、女王に反旗を翻した。王女を国
から逃がすため、女王の放したモンスターへ戦いを挑んでい
た。
看護の女性
ゲーム中、花売りの娘として登場する。が、ここではオリジナ
ル設定まで盛り込んで登場させています。S気が多いです;;
それ以外にも何人か登場しますが、深く関わらないので紹介はカット
させていただきますwww
注意事項:心の葛藤よりも身体ダメージの方がキツイかもしれません。
要するに…シリアス展開よりもダークの傾向が強めです。
苦手な人はスルーしませうw
あとほんのり百合臭(♀×♀)つき
対象:12歳以上推奨。ジャンル:出血描写
メイン:ベアトリクス(27)
アレクサンドリア王国の専属剣士およびアレクサンドリア軍
の女将軍。ブラネ女王の命令で自分のプライドを汚されてい
た。のちに、危うくガーネット王女の命まで落とさせるとこ
ろだったことに気づかされ、女王に反旗を翻した。王女を国
から逃がすため、女王の放したモンスターへ戦いを挑んでい
た。
看護の女性
ゲーム中、花売りの娘として登場する。が、ここではオリジナ
ル設定まで盛り込んで登場させています。S気が多いです;;
それ以外にも何人か登場しますが、深く関わらないので紹介はカット
させていただきますwww
注意事項:心の葛藤よりも身体ダメージの方がキツイかもしれません。
要するに…シリアス展開よりもダークの傾向が強めです。
苦手な人はスルーしませうw
あとほんのり百合臭(♀×♀)つき
信じたくはなかった。だが、真実を知った今、彼女に選択肢など存在しな
い。忠誠を誓った主の、黒く変わり果てた心。薄々気づいていながら、何の
罪もない人々に手をかけた己の愚かさを恥じた。
危うく、穢れなき王女まで…失うところだった。
できることをするしか、ない。たとえ永遠に許されないにしろ、できることを
しないのではそれこそ無責任すぎる。それが、今のベアトリクスの原動力だっ
た。
ガーネットを守りたい…一抹の願いをこめた、彼女の説得も君主の耳には届か
ない。眼前に立ちはだかるモンスター…、それが…彼女の信じてきた君主の答
えだった。
フライヤ、スタイナーが加勢してくれているとはいえ…もう何連戦しているこ
とか。回復魔法を安定して使用できるのはベアトリクスだけだ。アイテムを
あらかた使い尽くしてしまった今となっては、おのずと彼女にかかる負担が
他の二人よりも大きくなってしまうことなど明らかである。
「……っ」
相手の攻撃で負傷しても、自分で回復するしかない。体力も限界に近い状態だ。
それでもベアトリクスは、自分よりもフライヤとスタイナーの回復を優先した。彼ら
のねぎらいの言葉でさえ、彼女が受け取ることはなかった。
逃げ出したガーネットたちを心配する時間さえ与えず、モンスターは次々と襲い
掛かる。そして……
「 !? 」
一瞬のことだった……階段の段差に気をとられたその隙に、モンスターがベアト
リクスを突き落とした。体中を打ち付けた挙句、階下で獲物を待っていたモンス
ターが彼女を切り裂く。
「――――!!」
声も出ないまま、ベアトリクスは意識を失った。誰かが自分を呼んでいる…そん
な気がした。
(……ここは……?)
目が覚めたとき、彼女は見知らぬ部屋にいた。慣れ親しんだ、城の自室よりも大
分こじんまりとした部屋だったが、ほのかに香る木の香りが温かい。ゆっくりと
起き上がってみる。
「……っ……」
背中に激痛が走る。視界もおぼつかない。シーツに、線状に赤いシミが広がって
いた。包帯は巻いてあるものの、それを通り越してしまっていたようだ。やがて
視界が安定してきたのか、ベアトリクスはあたりを見回す。
窓は一つもないが、明かりは点っていた。腕や脚にも包帯が巻かれ、ベッドサイ
ドに小さなメモが置かれているのを見つける。
『動かないこと!何かあったら呼んでください』
(私は……助かった?あの状況で…、こんなかたちで?)
なんとなく、喪失感を覚える。守りたいものが守れなかったという悔しさと……
自分が信じてきたものに裏切られたという痛み。彼女を蝕むものはいくらでもあ
った。
「……ぁ……」
声が出ない。ピリピリとした感覚。
(我ながら情けないものですね……ガーネット様を守ると誓ったばかりだという
のに……)
ベアトリクスは苦笑した。あれほど自分の力に自信を持っていたはずが、あの日
だけでこうも力のなさを露呈することになろうとは。
キイィィ
ベアトリクスがそんなことを考えていたとき、扉が開く音が聞こえた。扉の向こ
うに立っていたのは一人の女性だった。
「あ、目が覚めたんですね!……よかった」
女性は水を入れたバケツを運んできたところだった。バケツを床に置くと、ベッ
ドのそばにあったスツールに腰掛ける。
「わたし、ベアトリクスさんがここに運ばれるのを見つけて…あの、それで……
お話、聞きました……まさかブラネ様が……わたしも信じられませんでした……。
でも……わたし、アレクサンドリアが好きです。だから、この国を守ってくださ
る、あなたのお手伝いしたくて……着替えとか、いろいろ……」
彼女の話によれば、ここはジタンの知り合いが作った小劇場で、負傷したベア
トリクスを男たちが運んできたらしい。また、傷を治すためとはいえ、女王への
反逆罪で指名手配されている彼女を国内の医師に診せるわけにもいかず、リンド
ブルムもアレクサンドリアの傘下になっているとのことで、遠方の白魔導師に連
絡をとり、わざわざ来てもらうことになっているそうだ。
また、女性が見たのは、もともとベアトリクスらにローブを着せて運んでいたと
ころであり、偶然風でベアトリクスのフード部分が外れたところだったそうだ。
そのため、気になってついてきてしまった結果、ここにいるのだった。
「あ、すみません……わたし、長話を……」
気がついたかのように女性はスツールから立ち上がる。ベッドサイドのチェスト
からいくつかの薬品を取り出すと、テーブルの上にそれを並べた。
「あの、寝ててください。絶対安静にするようにってお医者様がおっしゃってい
たので……」
「……」
ベアトリクスは血まみれのシーツに視線を移した。女性はそれを見つけて、あっ
と声を上げた。よく見れば体に巻いてある包帯も、かなりの血を吸ってベタベタ
と張り付いている。
「す、すみませんっ……あ、でも……どうしよう……動かしたら、痛いですよね?」
苦笑しながらも首を横に振るベアトリクス。
「? あの……何かあったらおっしゃってくださいね。わたし、なんでもやります
よ。あ、もちろん…わたしにできることなら、ですけどね」
女性は笑みを浮かべながらベアトリクスの顔を覗き込む。
「…………ぁ……」
答えてみようとはするけれども、やはりのどより向こうに声は出ない。ベアトリ
クスは申し訳なさそうにうつむく。
「声……出ないんですか?」
女性の言葉に、ベアトリクスは頷いた。女性はあわててベアトリクスの首筋に手
をやる。
「 !? 」
いきなりのことに驚く。女性が手を離すと、今しがた触れられた部分を自分でも
触れてみる。……熱い。どうりでいつまで経っても頭が重いはずだ。
「熱い……傷口から感染でもしたのかしら……ちょっと待っててくださいね。用
意しますから。あと、包帯とシーツも替えないといけませんね……持ってきま
す」
女性は一旦部屋を出て、戻ってくると、テーブルに置かれた薬を調合し始める。
ベアトリクスはそれを心配そうに伺っていた。
「あ、大丈夫ですよ。わたし、お医者様に言われたとおりにしてるだけですから
……必要最低限しかできませんけどね」
そんな彼女の視線を感じたのか、女性が笑って返した。緑褐色の液体と、白い粉
薬が出来上がる。白い粉は薬包紙に載せられ、水の入ったコップの傍に置かれた。
どうやらこれは飲み薬のようだ。
「あの……お薬、飲めます?」
恐る恐る尋ねる女性に、ベアトリクスは小さく頷いて見せた。背中以外はそこま
で激痛と言うわけではない。問題なく飲めると判断したのだ。ベアトリクスは薬
とコップを受け取り、薬を飲もうとした。
「……っ……ぅ……」
ところが、想定外なことに飲み込むのに相当な苦労を要した。のどの痛みで水を
通すのが困難だったのだ。薬を調合した女性のほうが、飲みづらそうにしている
彼女を見て、動揺していたほどだ。しかし、ベアトリクスがなんとかそれを飲み
込むことに成功させると女性は安堵の表情を浮かべた。
「あとは……包帯……。ええと、腕から外しますね」
腕の傷は、深くはなかったもののかなりの部分が擦れていた。もうかさぶたに
なっていて特に問題もないようだ。女性が、温かいお湯に浸したタオルで傷を優
しく拭う。
「腕はもう消毒は必要ないみたいですね。脚のほうも程度は腕とあまり変わりま
せんからこちらのほうも、もう大丈夫だと思います」
腕と脚をあらかたきれいにし終わると、今度は体に巻いた包帯を外しにかかる。
首のすぐ傍から、腰までにかけて刻まれた深い傷だった。巻かれていた包帯は、
もはや役に立っていなかった。
「ひどい……」
女性も、改めて背中の傷を見てそう漏らす。どす黒く変色した傷跡は、どう見て
も禍々しい。女性は、緑褐色の液体にタオルを浸し、硬く絞り上げる。
「消毒、しますね。でも、背中の傷…こんなに変色してるなんて……おかしいわ……」
「 ? 」
ベアトリクスには。言葉の意図がわからなかった。
「きっとね、モンスターに襲われたときに、毒が入ったんじゃないかと思うんで
す。だから……そのこともお医者様には伝えているのですが……原因がはっき
りしない以上消毒するくらいしかできないんです。……ごめんなさい」
(………いいんですよ)
女性の謝罪に、ベアトリクスは首を横に振って答えるのだった。
「ちょっと、しみるかと思います……がまんしてくださいね……」
消毒液に浸したタオルを背中の傷に当てる。
「!?…………ぅ……っ……は……、……っ」
焼けるような痛みが全身を駆け巡った。背中でジュウジュウと音を立てて消毒液
が傷に染み込んでいく。女性はびっくりして一瞬、タオルを体から離したがベア
トリクスは女性の腕をつかみ、首を横に振ることで続けるように伝える。
「ベアトリクスさん? ……わかりました。続けますね……、あ、よかったら……
わたしの左腕にでも掴まっててください……支えますから」
初めは差し伸べられた腕に支えられているだけだったが、次第に耐えるのがつ
らくなったのかいつのまにかその腕にしっかりと掴まっていた。彼女が耐え切れ
ないほどの大怪我を負うことなど滅多にないためかいつになく弱弱しく見える。
彼女がかなり強く掴まっているのか、女性のほうは少しだけ顔を歪めた。消毒液
だけでなく、化膿止めも塗らなければならない。しかも大きな傷だ、簡単には終
わらなかった。
本来は縫うくらいの処置が必要なほどの大怪我なのだから…。それができないの
は、やはり事情が事情なだけに…ということになるだろう。
仕方ないとはいっても、見るに耐えない。女性はごめんなさい、ごめんなさいと
繰り返しながら傷を拭っていくしかなかった。そうしなければ…もっと悪化して
しまうから。
やがて、腕を掴む力がふっと抜けているのに気づく。断続的な激痛がベアトリ
クスの意識さえも失わせたらしい。力なくだらりと垂れ下がった彼女の上体がそ
の壮絶さを物語っていた。
「ベアトリクスさん……」
女性は、ベアトリクスの包帯を巻き直し、慎重に彼女の体をずらしてシーツを取
り替える。背中が痛くならないようにと枕を背中に添え、彼女の体を横に向けて
寝かせて、そっとその瞼に口づけすると静かに部屋を後にした。
わざわざベアトリクスの体を前屈みにさせて看護の女の腕に
捕まらせたのは「仕様」です(笑
うつ伏せにしたれよwとか、なしで(爆)いや…あの。その
ほうが萌えました。えへへ。
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