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ゲーム実況風プレイ日記&考察中心 常にネタバレ注意
雨の正体
どこか知らない場所へ。ただ、行きたいと思った。単純な理由だ。
暗くて、湿っぽくて、不安が心をえぐる。理由は、わからない。
胸の奥で風が音を立てたような気がした。

空を見上げれば、体を通って足から抜けるかもしれない。

黒みがかった灰色の世界が、頭上を遮る。
一滴の水が、頭から、肩から、体を伝って流れおちる。
科学的な理由なんて、そんなことはどうでもよかった。

雨は、何者なのだろう?

体を溶かしていく雨は、地面を這い、うずくまる。
そこには、何もなかった。光がないから、映らない。
笑っても、泣いても、揺れる水しかそこにはない。

足を踏み入れる。水を砕こうとした。けれど、水は砕けない。
氷じゃないから。不定形の、液体だから。
代わりに、足から侵入してくる。冷たくて、気持ち悪い。

上からも、下からも侵食される。

雨が、世界を閉じる。体を蝕み、心を刻む。
世界を、この一瞬の世界を、雨が縁どる。
雨に濡らされた今は、恐れを人に覆いかぶせる。

だから

雨なんて大嫌いだ
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